先日英検対策をしていたところ、このような問題に出会いました。

( )内に何が入るかを答える問題ですね。
主語も無ければ接続詞もないということは、
分詞構文かな?
でも「Having」とは…?
※「分詞構文」についてはこちらの記事(分詞構文とは?)で詳しく解説しています。
この問題は、今回説明をする「完了分詞構文」を使った問題です。
先ほどの問題の回答に自信がない方向けに説明をしていきます。
この記事を読めば、
英検、模試などにおける完了分詞構文の問題が得点源になる。
分詞構文で時制のズレを表現できる。
このようなことが身につきます。
ちなみに今回説明する「完了分詞構文」は、日常会話ではあまり使用されません。英検や大学受験を頑張っている方向けの記事になります!
では、いきましょう。
完了分詞構文とは?
完了分詞構文は<Having+過去分詞>という完了形の分詞構文です。

そして完了分詞構文は、
分詞が表す内容が、主節の動詞が表す時よりも「前」
の時に使用する表現です。

「宿題を終えた(分詞が表す内容)」のは
「ゲームをした(主節の動詞)」ことよりも前の出来事で、
時制のズレがあります。
そのズレを表せるのが完了分詞構文です。
通常の分詞構文は「分詞で表される内容」と「主節の時」は同じになっています。こちらの記事(分詞構文とは?)でも確認ができますので、是非参考にしてください!
では、冒頭の問題をもう一度見てみましょう。

完了分詞構文の形<Having+過去分詞>に当てはめると
答えは③番ということになります。
こちらも時制のズレが表されており、
「サオリがコーヒーを飲み終えた」のは
「勘定を済ませ、カフェを出た」ことよりも前のことですよね。
完了分詞構文の仕組みが分かっていれば、この手の問題はすぐに解けますね!
完了分詞構文の否定形
完了分詞構文の否定形は、
Not(Never) + having + 過去分詞
の形になります。
分詞構文と同様に、分詞(having)の前に否定語を置くだけです。

こちらも
「プレゼントを買っていなかった」のは
「買い物に行った」ことよりも前ですよね!
完了分詞構文の受動態
受動態の完了分詞構文も存在します。
作り方としては、
Having + been + 過去分詞
この形をとります。
「Having」と「be動詞の過去分詞」で完了分詞構文を表し、「be動詞」と「過去分詞」で受動態を表していますね!
ちょうど「完了分詞構文」と「受動態」が組み合わさった形です。

Having beenの省略
文頭の<Having been>は省略ができます。
Born in America, she can speak English.
こちらでもOKです。
まとめ
今回の説明をまとめると
完了分詞構文は、
<Having + 過去分詞>の形で
主節との時制のズレを表す
表現ということですね。
完了分詞構文を理解して、
英検や受験での得点源を増やしましょう!