学校で英語を勉強しているときや、自分で英語学習をしているときに「that節」という言葉を突然聞いたことはないですか?
英語を学習していくうえでこの「that節」は非常に大事で、すべての参考書でもおそらくこの言葉を使いながら説明がしてあると思います。
しかしながら「英語における節」の具体的な説明なしに、この言葉を多用する人がいることも事実です。
that節なんて初めて聞いた!
言われてみれば、何となくthat節を理解していたような?
このような方々はぜひこの記事に目を通してください。
「節」の仕組みはもちろん、よく間違う「節と句」の違いにも触れていきます。
ではいきましょう!
節と句の違い
まずはここを理解していきましょう。
先に言葉で説明すると、
・節・・・S(主語)とV(動詞)を含む2語以上の語のまとまり
・句・・・S(主語)とV(動詞)を含まない2語以上の語のまとまり
となります。
言葉だけでは難しいと思うので、まずは節の詳しい説明をしていきますね!
節は文の中に文を作る
突然ですが、
私はあなたを知っている。
この文を英語にしてみましょう。
以下のようになりますね。

3文型を用いた、シンプルな文章です。(文型についてはこちらの記事をどうぞ)
では次に、この3文型の考え方を活かして、
私は、あなたが先生だということを知っている。
この文章を英語にしてみましょう。
同じように3文型を用いるので、SとVは大丈夫だと思います。
問題はその次ですね。

画像にも書いてある通りですが、ここでthat節の出番です。
that節を用いると以下のようにあなります。

この赤の< >の中身がthat節です。
画像を見てわかる通り、黒のSVOという文章の中に、赤のSVCという2文型の文が存在しています。
このように「文の中に文を存在させる」のが「節」の役割です。
人形の中に人形がある「マトリョーシカ」のようなイメージですね。
このthat節を用いれば、
彼は私が無実だと信じている。
→ He believes that I am innocent.
(that I am innocent が that節)
この研究は99%の生徒が自分のスマホを持っていることを示した。
→ This study showed that 99 percent of students have their smartphone.
(that 99 percent of students have their smartphone が that節)
このようなことが英語で言えるようになります。
thatは省略可能
補足ですがthat節のthatは省略できます。
I know that you are a teacher.
I know you are a teacher.
どちらでもOKです。
会話ではthatは頻繁に省略されます。
句はSVを含まない
先に伝えた通り句はSVを含みません。
なので「文に飾りをつける」ようなイメージでいいと思います。
例えば、

このような感じです。
語のまとまりを見たときにSVがなければ「句」だと考えてください。
以上になります。
文の長さを見てもわかると思いますが、「句」よりは「節」をしっかりと理解しておいたほうがいいです。
英文を読むときも、英語を話すときも、節が分かっていればかなり幅が広がります。
ぜひ皆さんも節を活用して英語を操ってみましょう!