英語を勉強していく中で「時を表す副詞節」という言葉を聞いたことがあると思います。
特に大学進学を目指す高校生は、必ず押さえておきたいところです。
というのもこの「時を表す副詞節」をついた問題は、入試、模試等で結構出てきます。
仕組みさえわかればサービス問題となるので、
「時を表す副詞節」を初めて聞いた人
「時を表す副詞節」が正直分からない人
説明の仕方が分からない先生方
はこの記事を読んでみてください。
時を表す副詞節の仕組みはもちろん、名詞節との見分け方もお伝えしていきます。
今回は日常英会話というより、受験英語の話になります。英検やTOEICでも出てきますので、受験しようと思っている人は必見ですよ!
では、いきましょう!
副詞節とは?
まずは「副詞節」の説明をさせてください。
これは文字通り、「副詞の役割を持つ節」のことです。
節全体が副詞として機能していると考えてもらうとOKです。
副詞(節)はあってもなくてもいい
品詞の記事でも伝えていましたが、大切なのでもう一度。
副詞はあってもなくてもいい存在です。
言い換えると、
「なくして残った部分で意味が成り立つなら、なくしたものは副詞」と言えます。
ひとつ例を見ておきましょう。
She is very cute.
→veryをなくした「She is cute」でも意味が伝わるので、なくした「very」は副詞ということになります。まさに、あってもなくてもいい存在ですね。
この考え方をそのまま副詞節にも当てはめます。
例文を見ていきましょう。

このように、節を丸ごとなくしてみて、残った部分で意味が伝わるかどうかを確認すると、その節が副詞節かどうかを確認できます。
節を丸ごとなくして、残りを見る
これを覚えておきましょう!
時を表す副詞節
副詞節が何なのか、そしてその見分け方が分かったところで、「時を表す副詞節」の説明です。
こちらも文字通りなのですが、
時を表すものによって副詞節が作られている
場合に、「時を表す副詞節」と呼んだりします。
先ほどの例文にあった「when節」はその代表格です。
他にもbeforeやafterがあります。
when も before も after も「時の前後関係」を表すものなので、それらが節を作っている場合はわかりやすいですね!
時を表す副詞節の特別ルール
ではなぜこの「時を表す副詞節」を見分けられるようにならないといけないのか。
それは、「時を表す副詞節」にだけ適用される「特別ルール」があるからです。
その「特別ルール」とは、
「時を表す副詞節」が未来を表すとき、未来形ではなく現在形を使わなければならない。
というものです。
実は先ほどの英文もこのルールに従っていたので、もう一度見てみましょう。

主節のwillにつられて、副詞節の中まで未来時制にしないようにしましょう。
名詞節に注意!
この「特別ルール」は、あくまで副詞節だけのものであり、名詞節の場合は通用しません。
例文を見てください。

今回は黄色の部分(when節)が未来時制になっています。
それもそのはず、これは今回名詞節なのです。
同じように、節全体をなくしてみましょう。

あってもなくてもいい副詞節とは役割がかなり違うので注意です。
それを見分けるためにも、「なくして、残りを見る」ことが大事です!
ちなみに「I want to know (知りたい)」は、意味が通じているような気がしますが、突然「知りたい!」と言われたら「え、何を?」と混乱すると思います。相手を混乱させる文章は「意味が伝わらない」と判断ができるということですね。
以上になります。
少し難しい話だったかもしれませんが、最後に確認問題を載せておきますので解いてみてください。
確実に点数を取れるように、仕組みを覚えておきましょう。
問題 ( )内に入るものとして適切なものを選びなさい。
I will play soccer with my friends when I ( ) my report.
1, finished
2, has finished
3, will finish
4, finish
答えはこちらから!